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2021/07/28
【涼しい庭のつくり方】その1
~広島市・呉市【自然素材を使ったコスパの高い注文住宅】🍀WOODBOX呉・広島店~
今回は、家づくりの基礎知識シリーズです🏡
「涼しい庭づくり」についてお伝えします☝
家の中の暑さは、庭の作りと大いに関係があります!
特に気を付けたいのがウッドデッキを設置する場合です。
夏になると暑くて庭に出られないということが起こる場合があります。
そこで夏でも涼しい庭にする、快適ガーデンのアイデアをお伝えします🎐
涼しい庭はウッドデッキから
ひと昔前によく見かけた庭と言えば、一面に芝生を敷き詰め、
その周囲に低木や大木などの庭木をたくさん植えるといったプランでした。
せっかくの庭なのだから、緑をいっぱいにしたいという思いがあったのでしょう。
所せましと様々な木を植えたものです…🌳
最近は、芝生だったところは、ウッドデッキやタイル、レンガになり、
樹木の種類もかなり絞ったデザインが目立ちます。
風通しがよさそうで、オシャレではあるのですが、緑の面積はかなり減った印象です。
また、ガーデニングプランでも草むしりや落ち葉の掃除が大変、害虫駆除に手間が掛かる、
蚊がわきやすいなどの理由で、芝生や花壇、庭木を減らすケースが増えているそうです。
しかしこのようなガーデニングプランが、家の中の暑さの原因になっている可能性があります……!
特に多いのが、夏になるとウッドデッキが暑い、庭に出られないという声です🥵
そこで実際のところ、炎天下のウッドデッキは
どれくらいの温度になっているのか、放射温度計を使った例を紹介します。
放射温度計とは物の表面温度を測ることができる機械で、
炎天下のウッドデッキの温度を測りました。
気温は31度に対して、なんと60度を超えていました。
ちなみに床暖房の表面温度は約30度ですから、いかに暑いかよくわかります。
庭が暑いと、家の中も暑くなる...
実はこのような庭の状況は、都市部で起きているヒートアイランド現象とよく似ています。
ヒートアイランド現象とは、郊外に比べて都市部の気温が高くなることを言い、
その原因のひとつに、自然の土や緑を人工物で覆ってしまっていることがあげられます。
自然の土や緑は、水蒸気の放出によって地面の表面温度を下げてくれます。
しかし人工物で覆われた地面は、水蒸気の放出が妨げられるので、
地面の温度を下げることができません。
しかもその人工物は太陽光によって熱せられることで蓄熱し、
その熱が大気を再加熱し、更に気温を上昇させます。
草木の生えた地面は、強い日差しを受けても、
水蒸気の蒸発で表面温度はそれほど上がらず、その周辺では涼しい風が吹きます。
しかし人工物で覆われた地面は表面温度が上昇するので、
周辺がとても暑くなり、吹く風も涼しくないというわけです。
そして蓄熱した人工物が発する熱は「輻射熱」もしくは「放射熱」と呼ばれ、
これは床暖房やパネルヒーターと同じ原理です。
いくらエアコンを付けて室温を下げようとしても、庭で巨大な床暖房があるような状態では、
家の中も涼しくならず、光熱費がかさんでしまう場合があります。
庭は風景というだけでなく、室内環境に大きな影響を与えています。