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2020/10/06
小さい家に住むメリット ! その2
◆小さい家の注意点や建てる際に工夫するポイントは?
小さい家はメリットが多く
いいことばかりですが
注意点やマイナス面はないのでしょうか。
小さい家だからと言って
すべての部屋や空間を
必要以上に狭くしてしまったら
使い勝手が悪くなってしまいます。
水廻りのように毎日使う場所は
極端に面積を削ってしまわないようにしましょう。
浴室やトイレなど
もともと面積の小さな場所は
居心地を高め、狭さを感じさせない工夫も必要です。
具体例をあげると
洗面室と浴室との間仕切りに
ガラスを利用して広く見えるようにしたり
トイレの内装に明るめの色を使ったり
ドアより引き戸を多用したりなどです。
外部からの視線を妨げる位置に窓をとって
光の入る明るい空間にするなども
よい方法でしょう。
また家のどこかに
広い空間をつくるといいと思います。
例えば間取りを考える時に
メリハリをつけるとよいでしょう。
玄関や個室などはそれほど広くないけれど
リビング・ダイニングは
大きな空間にするといった具合です。
◆小さい家に住む場合、収納が重要?
小さい家では
すっきりと暮らせるようにすることが大切です。
そのためには、物があるべき場所に
きちんと収まっていないといけないので
収納が重要になります。
色々なところに物が散乱していては
余計に狭く感じます。
収納の基本は適材適所といわれるように
必要な場所に十分な収納を確保することです。
納戸や押入れのような大きな収納をつくっても
使うたびに取りに行くのでは面倒です。
さらに、しまうものによっては
奥行きの浅い収納の方が
取り出しやすいこともあります。
収納スペースは、各所に
そして、しまいやすさ、取り出しやすさを
重視してつくりましょう。
外廻りのことでいえば、家が小さくなれば
庭がとれる可能性がありますね。
季節ごとに咲く花や野菜を育てるなど
ガーデニングや家庭菜園にチャレンジするなど
自然を楽しむのもいいかもしれません。
◆20年後、30年後のことを考えて決めよう
家を建てる人の年齢を見ると
だいたいどの調査でも
30代前半から40代半ばの人が中心です。
仮に、30代で家を建てたら
30年後には60代です。
ひょっとして
「 最近疲れやすくて 」 とか
「 階段の上り下りが億劫になってきた 」
なんてことを言い始めているかもしれません。
そんな年代になった時のことも想像して
家を建てたいものです。
最近では、子どもが独立して
夫婦だけの暮らしになった場合に
増築ならぬ「 減築 」をする家庭が
見られるようになってきました。
家族構成が変わったことで
生活スペースが小さくてすむため
子ども部屋を主寝室にしたり
客間をなくすなどして
間取りを変えたり、不要部分を削減し
家をコンパクトにするリフォームです。
家が小さくなった分
毎日の掃除がラクになり
以後のメンテナンス費用の削減も期待できます。
こうした事例のように
子どもの独立後にリフォームをして
家を小さくするのも一つの方法ですが
最初から必要最小限のスペースで
心地よく豊かな暮らしを
心掛けるのも賢い選択です。
子どもたちが家を出た後
活用されない空間を
できるだけ小さくするために
子ども部屋などは あらかじめ
最小限にとどめておくのもいいと思います。
限られた空間でも
大胆な発想やメリハリのある設計により
心地よい豊かな空間は
つくれるものなのです。
最後に
小さい家には
意外にメリットが多いということを
理解していただけたでしょうか。
小さくても豊かな家で
長く快適に暮らしてほしいと思います。